「木村ユースケ」のNO選挙カーという主張


「木村ユースケ」が掲げる政策については前回のブログで解説しましたが(「世田谷区議会議員選挙に立候補した「木村ユースケ」の政策について」)、今回は彼が主に街頭演説で訴えている『NO!選挙カー』という主張について解説します。

選挙カーと言えばすぐにイメージできると思いますが、選挙運動で使用することができ拡声器から候補者の名前を連呼するあの宣伝車のことです。選挙運動は制限が多く、選挙カーは貴重な選挙戦略の一つでありほとんどの候補者が使用しています。しかし、「木村ユースケ」は選挙カーを使用していません。彼がなぜ選挙カーを使わないのか、主張している内容は以下の通りです。

車両レンタル代・ガソリン代など多額の公費(=税金)が投入され、候補者の名前を連呼し、住宅街に騒音をまき散らすだけの選挙カーは、時代遅れの象徴です。

私は選挙カーを使いません。

そう、あまり知られていませんが、選挙カーには公費が負担されています。世田谷区選挙管理委員会に確認したところ、前回行われた平成27年世田谷区議会議員選挙では、総額で8,297,437円の税金が使われています。内訳は以下の通り。

  1. 一般運送契約 0円
  2. その他の契約
    -自動車借り入れ契約 4,079,486円
    -燃料供給の契約 126,451円
    -運転手雇用の契約 4,091,500円

選挙カーに対して実に830万円弱が税金からまかなわれていたわけです。ちなみに燃料供給について予想より遙かに低い金額となっているのは、その契約が極めて難しいからだったりします。そうそう思い出した、これほとんどのガソリンスタンドに断られたのでした(前回区議選で応援していた候補は選挙カーを使っていました)。

議員の仕事はつまるところ住民から徴収した税金を、どのように使うのかを考え決めることです。その議員を目指す立場である選挙の立候補者が、税金を使って選挙カーを走らせるべきなのか? 「木村ユースケ」は明確に『NO』と宣言しているわけです。身を切る改革は自分から、そう主張する立候補者は多いわけですが、「木村ユースケ」は選挙の段階からちゃんと身を切って挑んでいるわけです。正直、選挙活動にとっては極めて不利な状況ではありますが、選挙カーを使わなくても当選できる、それを自分自身が証明すべくNO!選挙カーで選挙戦を戦っています。

木村ユースケ

そして、ここからが「木村ユースケ」のおもしろいところなのですが、選挙カーを使わないのは単に税金の件のみならず、彼の政治家の姿勢としても正しいことだと主張しています。公職選挙法 第百四十一条の三「車上の選挙運動の禁止」には、以下のように記されています。

何人も、第百四十一条の規定により選挙運動のために使用される自動車の上においては、選挙運動をすることができない。ただし、停止した自動車の上において選挙運動のための演説をすること及び第百四十条の二第一項ただし書の規定により自動車の上において選挙運動のための連呼行為をすることは、この限りでない。

選挙カーに乗り名前を連呼するのは、実は移動中は連呼しかすることができないからなのです。その姿勢が大きな問題であると「木村ユースケ」は主張します。車に乗り、一方的に自らの名前を連呼するのみで、有権者に対し一方的な主張を行う。これまでの選挙の歴史を考えれば、それは限られた選挙運動の中で非常に効率的な活動なのかもしれない。しかし、そんな考え方は時代遅れの象徴でしかない、自らを主張するのなら有権者と同じ目線でしっかりと有権者の話を聞くべきだ、それが自分の政治の原点だから。「木村ユースケ」は、自分の主張にまっすぐです。選挙戦で配っている選挙ビラにも書かれています、『あなたの声を区政に届けます』、政治姿勢としても選挙カーを使う選挙運動はNOなのです。

そして、NO!選挙カーという主張は、そのまま彼の政策にもつながります。このような、一見当たり前に使われている税金は区政でもたくさんあるでしょう。「木村ユースケ」はそんな当たり前に行われていることが本当に必要なのかを改めて考え、そして世田谷区民にとって価値のある主張・選択を行ってくれるはずです。

選挙戦最終日、今日ももちろん「木村ユースケ」は選挙カーを使いません。ほとんどの時間を有権者の皆さんと同じ目線で戦い抜きます。

木村ユースケ
木村ユースケ
木村ユースケ