ぽわんが2017年9月24日(日)、新潟県岩室温泉で開催される「いわむロックFESTIVAL」をもって解散する。2014年12月に出会って2年10ヶ月、この歳にして自分の人生を変えたバンドは活動を終了することになる。解散のお知らせを知ったとき、あまりの衝撃で固まってしまったけど、そんな余裕は一切なく8月9日梅田シャングリラに関わる人たちへの連絡を行った。そう、自分のイベントにぽわんが出演する。
バンドは9月24日に解散、解散の理由はVo.メイビーモエさんとBa.マリナティシャンさんのぽわんからの脱退。そして、すでに決定している解散までのライブはDr.舘松子利さんGt.あししオポチュニティーさんは出演せず、モエさんとマリナさんの2人にサポートを加えた体制で出演する。
7月8日に学芸大MAPLEHOUSEで行われたライブへ。当初行く予定ではなかったけど、モエさんとマリナさんそして、サポートの体制でどんなアクトを繰り広げるのか確かめなければならなかった。この日のサポートはGt.いっちゃんとDr.にTHIS IS JAPANのかわむらさん、いっちゃんは2015年にKeyミサキちゃん抜けた後にもサポートしてくれたギタリストで、ある意味ぽわんの2016年以降の方向性を決定づける時期を支えた人。そして、ディスジャパかわむらさんは、去年から幾度となくライブを見ている、ヤヴァイバンドTHIS IS JAPANのドラマーだ。どちらも、ある程度身近な存在だったからこそ、どんなライブになるのかをちゃんと見たかった。
1曲目は「かわいいっていわないと呪う」、この曲を1曲目に持ってきたことにぽわんというバンドが何者かをはっきりと示している。音を聞いてまず思ったのは「ほっとした」ということ、安心感に近い。続く2曲目は「きみの狂気にキュンとする」、モエさんのテンションはいつも通り、いやいつもよりさらにハイだと感じた。3曲目は「サイダーの泡、恋模様」、大好きな曲、ある意味ぽわんのことが決定的に好きになった曲。そして、このあたりに来ると、最初に感じた安心感とかは吹き飛び、このバンドはこの状況でもさらに進化を求めていることに気づく。4曲目「マイナーガール」、この曲もこのバンドを代表する名曲であり、この曲を初めて聴いたときこのバンドは自分の手の届かないところに行くだろうと確信した。そしてラストは「ハッピーミラクルラブソング」、まあ、あの場にいたぽわんファンは誰もがこの曲がラストに来るとわかっていただろうな。はっきりと、この場所にあししはいないと改めて感じてしまったけど、それでもこのバンドは走り続けるという意思を感じました。
いっちゃんは前回のサポートの時期を考えると、かわいい・サイダー・マイナーガールはやったことがあるのかな? 一方のかわむらさんはもちろん全てが初めて。2人ともあししの代わりじゃないし、マツコの代わりでもない。あの2人の代わりなんて絶対にできない。でも、あの2人じゃない何かがそこにはあったと、俺は感じた。あと2ヶ月で解散するとはいえ、この日を含めてあと8回あるライブを全力で、それがぽわんのモエさんの想いであり覚悟である。そのことをしっかりと感じることができるアクトだった。
8月9日がどうなるのかは全くわかりません。ただ、その日できる最高のアクトを自分が目にすることは確信しています。そして、9月24日いわむロック、イベントにぽわんが参加することが発表された瞬間に行くことを決めました。このバンドのラストをしっかりと見届けたいと思います。
このまま、この文章を終わらせようと思ったけど、やはりどうしても言いたいことある。ぽわんが解散に至ってしまったことは、メンバーが決めることでありファンである自分が何を思っても変えることはできない。ただ、このバンドが解散するその最後の瞬間までメンバー4人のぽわんを聴くこと・観ることができない、その事実だけは受け入れられない。とてもとてもとても、残念でならない。もう、叶わないことはわかっているけど、俺は4人でステージに上がることを心から本当に心から願っている、そのことだけは書いておきたい。イベントを主催する立場、そしてぽわんのファンとしても、、、。