毎年1月に書いている恒例の注目したいバンドを今年は書いていない。なぜ書かないのか、理由はとても簡単で注目したいバンドが存在していないからだ。
2022年3月16日に自分のイベント316NIGHT vol.18を開催した。このイベントのブッキングはあり得ないくらい難航した、まあ、難航したのは自分がほぼ1年かけていたブッキングを途中で全てをひっくり返してしまったからだけど、ブッキングではなく自分自身が難航していたといった方がよいかも知れない。ちなみにイベント自体は最高だった、全てが最高だったし、止まる勇気を与えてもらえた。
音楽そのものに対する考え方は変わっていないつもりだけど、イベントに関する考え方はイベントを始めた当初と比べると、思いっきり変わってしまった。そして、イベントを前提として音楽に接していた時期と今とでは、イベントにおける音楽に対する考え方が完全に変わった。当たり前の話だけど音楽とイベントはイコール関係じゃない、音楽があってイベントが成立する、そんな当たり前のことを軽視していた自分に対する報いでもある。報いという言葉には想像以上に色々な意味があるんだなぁ。
いやいや、バンドの話でしょ? 注目したいバンドの話でしょ?? 音楽とイベント、そしてバンドの関係を書き始めるとキリがないけど、自分の中ではバンドは音楽よりイベントに近い存在だった。ミュージシャンである当事者からしてみればさっぱり意味が分からないと思うけど、自分の中ではイベントという行為をもってして、完全に音楽とバンドが解離してしまったんだよ。
そう、一度全てをリセットしてしまったのです、2022年に入る前に。そんな自分に、2022年注目したいバンドは存在しない。
また、ゼロから音楽に出会うことをはじめます。