ミナホ2日目、午前中東京が晴れていれば、参加できる予定だったけど生憎の雨。3日目の午前中にすべきことをして再びミナホへ。午前中の用事が30分近く押してしまい、00分スタートの予定していたバンドには間に合わなかった。
心斎橋の駅をおりて、初日とは逆の方向へ。東に一気に向かい、JANUSを下りSOMAへ。こんな所にライブハウスがあったとは、、、はじめて入るハコ、予想より広かった。「メランコリック写楽」はこの前の大阪のサーキットイベントで観ている。2曲しけなかったではなく、2曲も聴くことができた、そう考えるべきだな。相変わらずVo.の声がすごいところに届いてくる、Ba.の佇まいが好き。次こそは東京で聞きたい、10月22日と11月23日に下北沢でライブがあるけど、どっちも予定が入ってて行けない、、、。
2カ所目は一気に北上してCONPASSへ、こちらも初めてのハコ。階段を降りてぐるぐる進んでフロアへ。名前もはじめて聞いた「paranoid void」、ガールズ3ピース、轟音変拍子。その音楽は理解して記憶に残るというよりは、直接体に刻み込まれる感じ。10月にmini Albumが初全国流通、黄色いお店で視聴できるかな。
アメ村を経由したら、この日もすごい様子。何人か知り合いと言葉を交わし、WESTエリアへ。関西では最も足を運んでいるハコ、club vijonで「ミスタニスタ」を観る。名前はもちろん知ってる、このミナホというタイミングで観るべきバンドだと思っていた。フロアの一番下までおりて感じたことは、凄まじいキレ、そしてグーッドミュージック! また、注目すべき京都のバンドに出会ってしまった。
さらに西に向かいknaveへ。カレーコロッケパンを食べ(美味しかった!)、フロアに入るとすごい人。奈良のガールズ3ピース「Rick Rack」、こちらもはじめて。2曲しかきけなかったけど、それだけでも強く印象に残る。想像していたよりも遙かにカッコよかった。最も西にあるknaveに並ぶバンドはそれはそれですごいチャレンジを求められている、それを感じることができた。
そして、この日初めてのアメ村のハコFANJ twiceへ、この3日目で最も期待していた「ねこね、こねこね。」。そもそもライブ本数がそこまで多くないこのバンドが、ミナホに出ているという事実。インタビューはしていないけど、7月に発売された1st EP「ねこの気まぐれ」のレビュー記事を書く為にメンバーには色々な話しを聞いている。自分たちの音楽をとてもとても大切にしているバンド、大阪のしかもミナホでこのバンドを観ることができることは本当に奇跡に近い気がしている。本当に今年ミナホに来てよかった。思い入れが強すぎて、サウンドチェックから泣けてしまう。そんなこっちの想いをよそに、いつも通りのかわいらしい4人が階段を降りステージに登場した。
もう、ただただ眩しかった。眩しかったのはとてもステキなFANJ twiceの照明のせいだけじゃない、とにかくこの4人が奏でる音楽が眩しかったんだ。沢山のバンドを観てるけど、ここまで泣けるバンドは他にいない。丁寧にギターを鳴らし、ひとことひとこと想いを込めて歌う。むらまつさんが見ている世界が、詞に載りしっかりとフロアに届く。
号泣のち、大盛り上がり。このバンドのコール&レスポンスは、やる側もほんわかした気持ちになれる。四半世紀カルテットの手拍子が気持ちいい、最高の一体感のまま、「ねこね、こねこね。」のミナホが終わった。この瞬間まで考えていなかったけど、もし、来年もこの4人がこのイベントに出演するのなら、絶対にまたこのイベントに来なければならない。次はさらに広い場所で。物販に立つむらまつさんに一声かけ、北に向かう。
始めてのハコVARONで「SATORI」を見る。ハコの状況を伝える掲示板にはすでに△がついている、フロアに降りるとたくさんの人、これは絶対に楽しいアクトになる。「フロム京都のニューカーマー」を自称する彼らだが、その実力は計り知れない。京都には個性豊かなバンドがたくさんいるけど、このバンドのユニークさは一歩抜き出ている。見る側をサイコーにハッピーな気分にさせる、この時間にここにいて本当によかった、そう感じさせられました。やはり、ミナホはすごい、いつもハッピーな「SATORI」がさらに最強ハッピーなアクトを繰り広げるのを見て、それを改めて認識した。それにしても京都の最終兵器になりつつあるぞ「SATORI」は。迅速に物販に移動していた内藤ちゃんに一声かけ、ハコを出る。何という爽快な気分! 楽しいなー、楽しすぎるぞ、ミナホ!!
さぁミナホも終盤、再びWESTエリアのhillsパン工場へ。「みるきーうぇい」は数年前下北沢MOSAiCで観たときの印象が今でも残ってる。なんというか、MC聞いててめっちゃ心配になるような、そんなものすごく不安定な印象が強く残ってた。でも、今年夏に発売された全国流通盤1st mini album 「大人になるのはもうやめだ」を聞いて、明らかにあの時のみるきーうぇいじゃないと感じていた。自分の目で、耳で、今の彼女たちを確かめたかった。
hillsパン工場の大トリ、沢山のお客さんが詰めかける中、みるきーうぇいのアクトがはじまる。はじまってすぐに感じたことは力強さ、全ての想いを今のこの瞬間の自分たちの音楽に全て詰め込む。想いが本当に強くて、思わず泣けてきた。凄いな、ひとはここまで変わるものなのか、、、。ステージに立つ伊集院香織さんの表情は自信に満ちあふれている、あの数年前に下北沢で観た彼女とは明らかに別人だ。そして、その音楽には揺るぎないものを感じる。凄いモノを見てしまった、本当にそう表現するしかないアクトだった。
さあ、ミナホのラストアクトが来てしまった。実は悩みに悩んでいて、この瞬間まで決められなかった。でも、これも何かの縁だ、昼に三角公園で遭遇した彼女たちを観るべきだろう。観ることができないバンドへの思いを断ち切り、初めてのハコAtlantiQsに向かう。
ハコに入ったタイミングですでに7割ほど埋まっている、サウンドチェックに大盛り上がりのフロア。これは確実に規制がかかる、案の定入り口に張られていた幕が外されフロアが拡張されるもすぐに満員の状態に。凄いぞ、凄い状態だ! まさか、こんな状況でミナホのラストを経験することができるとは。
「ポタリ」は、元気だとかパワフルだとか色々な印象があるけど、このバンドが持つ最大の魅力は、ステージだけでなくフロアも含めてハコ全体をそんなエネルギー溢れる空間にすることができることだろう。実はメンバーのうち3人が同郷ということもあり、そんな意味でも不思議な縁を感じている。
アクトは最初から最後までとにかく全力! ステージもフロアにいたみんなも、全てのエネルギーを使い切るかの勢いで楽しみまくっていた。みんながジャンプしてハコが揺れる、もう、ホントにどうなっちゃうんだ!? そんなことを思いつつも、最高の空間は止まらない。ああ、ミナホのラストをポタリで迎えられてよかった。
初めてのミナミホイールが終わった。三角公園にはミナホの終わりを惜しむ人たちが集まっている。ステージにたったミュージシャン、フロアにいたオーディエンス、そして今年ステージに立つことはできなかったミュージシャン、、、。もう、カオスすぎでどうにもならない。凄いなミナホは、本当に凄いなミナホは。