「ちむどんどん」は、吉本新喜劇なんだ


いつの頃からか、NHKの朝の連続テレビ小説を見続けている。過去に一度途中で見るのを完全に辞めた朝ドラもあるけど、ほぼ欠かさずに見続けている。そんな朝ドラが自分の生活に組み込まれている中に現れたのが「ちむどんどん」だ。


いやー、「ちむどんどん」はとんでもない作品ですよ。ドラマはフィクションであり云々、みたいな注意書きをオープニングにでかでかと書くべきなんじゃないかというレベルで、フィクションじゃないと起きないことの数々なんだよなぁ、、、なんというか、都合がよすぎる、そしてその都合がとてもとても不自然で物語の為に発生している出来事ばかりなんだよなー。あと、感情の振り幅が不自然すぎる。つまりどういうことかというと、脚本も不自然なら演出も不自然という、もはや完全に救いようのないドラマなのです。役者に罪はありませんが、ちょっとうんざりしすぎて自分の中の評価にまで影響しつつあります。

黒島結菜は朝ドラのスカーレットでとても存在感のある役を演じて、絶対に朝ドラヒロインをやるべきだと思っていたけど、まさかこんなことになってしまうとは、、、。今泉力哉監督作品の「his」でめっちゃ印象的な役柄を演じていた宮沢氷魚に至っては、もう一貫性のなさ過ぎる存在に目も当てられません、めっちゃカッコいいけど。その他とまとめるのは申し訳ないけど、とにかく都合がよすぎる脚本とよくわからない感情の振り幅で大変な目に遭ってしまったなぁ、とか。

というわけで、離脱はしていないけど半離脱しました、もはや土曜日のダイジェストだけでいいんじゃないかと思う勢いで。朝から15分間その世界観に浸った上でドラマを観る余裕は存在しないのであります。どういうことかというと、見てるけど真剣には見ていないそんな感じです。ほかのことしながら見てる感じですね。真剣に見てないから細かいことはわからない、細かいことでイライラしない。それでいいのです。

そんな適当な感じに見ていたら、ああ「ちむどんどん」は吉本新喜劇なんだと言うことに気がつきました。次から次へと発生するドタバタ感、クセのありすぎる設定だからこそ活きる吉本の芸人さん、そうジャパニーズコメディーショーの最高峰・吉本新喜劇を最大にリスペクトしている朝ドラ、それが「ちむどんどん」なのです。伏線? そんなモノはいらない! 設定? そんなモノは壊してなんぼじゃーーー!! 感情、もっと来いよ、どんどん来いよ!!! ああああああ!!!!(崩壊)ちなみに、それに気づいたのは8月に愛知の実家に帰省していたら土曜日のお昼に吉本新喜劇をやっていたからです、アレはアレでアリなんだよなぁ土曜日の真っ昼間に観るんだったらなぁ。って、「ちむどんどん」って東京制作なのに吉本新喜劇ってなんなのさ、まあ勝手に俺が思い込んでいるだけですが。

はい、早く次の朝ドラが見たいです。いつも、残り一ヶ月を切ると、○○○ロスという言葉が飛び交いはじめる朝ドラの世界ですが、早く次の朝ドラ「舞いあがれ!」が観たいです。うちの子がさんざん観ていたまいんちゃんだった福原遥が朝ドラでNHKに帰って来るとは、感慨深すぎるやろ。えーっと、「ちむどんどん」は大団円で終わってください、もう最後のお願いはそれだけです。お店「ちむどんどん」を燃やしたりしませんように、、、。ちなみに過去に一度観るのを辞めてしまった朝ドラは「純と愛」でした、わかりますよね朝ドラファンの皆さんなら。

[追記]
「ちむどんどんは吉本新喜劇なんだ」というタイトルにしてしまいましたが、9月6日の展開を見てツッコミという最大の武器を持つ芸人の皆さんと吉本新喜劇に対して大変失礼だと気がつきました。もう、ホント無茶苦茶やで、設定も展開も、、、。

写真は、沖縄のフリー写真素材サイト「ばんない堂」さんから、恩納村・ミッションビーチ。こういうね海の感じがあふれるドラマだって勝手に思っていたんだけどなぁ、、、ええ、沖縄の素晴らしさは1mmも揺るぎません、逆に沖縄行きたくなったよ