ぽわん ライブ2016

2016/6/3 『ぽわんの”こ・わ・れ・ちゃ・え!ツアー”』 Shelter


2016/6/3
『ぽわんの”こ・わ・れ・ちゃ・え!ツアー”』
Shelter
ぽわん / カトキット / ぱいぱいぱいチーム
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV¥2500 / DOOR¥3000

その光景はあまりに眩しくて、でも、そこには4人のメンバーのサイコーの笑顔があって、もうなんだか泣けるとかそんなのを超越していました。人生最高のライブをまたコイツらが更新させてくれたぜ、、、。

「ぽわん」の5/25にリリースされたニューミニアルバム『こわれちゃう』、そのリリースツアーファイナルが6/3下北沢Shelterで行われました。昨年12月のワンマンツアーに続き、今回も「ぽわん」を追いかけて大阪・名古屋と3カ所を廻ることになりました。いや、正確には5/28Shimokitazawa SOUND CRUISING 2016(THREE)、5/29いつまでも世界は…(DEWEY)、5/30VV新京極店インストア&寺町Bar.大丈夫、と来てリリースツアーの5/31大阪・北堀江Club Vijon、6/1名古屋CLUB ROCK’N’ROLL、なので中一日あるけど6連続でぽわんのライブを見たことになります。

ぶっちゃけ、この日は「カトキット」が対バンということもあって、楽しみを越えて怖い感覚すら覚えていました。5/29のいつせかでは「ぽわん」の後に「カトキット」がやっていて、なんというかものすごいアクトを連続で観ていただけに、ちょっと期待を越えて何かが起きるんじゃないかみたいなものを抱いていました。もう、何言ってるかわかんないでしょ? わかるわけ無いよ。「カトキット」と「ぽわん」が好きになりすぎてどっちが一番好きなのかわかんなくなっておかしくなってんだから。本気でバンドを好きになりすぎる、しかもそんなバンドが複数あると、よく分からないことになる。人生初めての体験。

 

名古屋でも「ぽわん」と対バンした「ぱいぱいでか美」さん、今日はバンド編成。当初、ソロで名前が出ていたと思うけど、気づいたらバンド編成の「ぱいぱいぱいチーム」になってた。これは、つまり、そういうことなんだと思う。トップバッターで出てきた彼女は、名古屋と明らかに顔つきが違う。やはり、ソロとバンド編成では様々なことが違う。楽曲は同じなのに、伝え方が全く違っている。この日の彼女は、完全にバンドマンだ。そうか、こんなライブもやるんだ。「ぱいぱいでか美」ファンの皆さんが近くにいたこともあり、自然とこちらまで手が上がる。純粋に楽しいという思いと、彼女のカワイらしさと力強さは衝撃的だった。

 

続いて出てきたのは「カトキット」、凄い勢いでセットアップを済ませ一気にライブが始まる。5/28にこんなインタビューをしていたので気負った状態で来るのかと思ったけど、いつも通りでいい感じ。シンセの音がShelterに響き渡る。序盤・中盤・終盤、このバンドはハッキリとしている。最前列にいるのに、フロアの熱がゆっくりとゆっくりと上がっていくのがわかる。
「カクテルクルッテル」でのツーショット撮影はここ最近の定番、いつも「カトキット」のライブで顔を合わせるファン以外もどんどんあっけちゃんとツーショット撮影。そして、アカペラで歌い始める「この闘いが終わったら」、フロアには彼女の声のみが響き渡り、視線が一気に集中する。凄い空気だ、とんでもない空気だ。やはり、「カトキット」は凄い。あえていつも通り、でも、しっかりと自分たちの空間をそこに創り出している。そしてラスト、ステージに惹きつけられた私たちを一気に解放する。
この日初めて「カトキット」を見た人も少なくない。でも、確実にフロアの一人一人にその名前は刻み込まれたはずだ。とてもいいアクト、いや、いい戦いをカトキットはした。

 

下北沢、京都、大阪、名古屋、全て最前列でぽわんを見ていた。ツアーファイナル下北沢、俺は最前列を離れバーカウンター前からぽわんのアクトを観る。ステージ上で4人が円陣を組む、見たことがない光景。4人が一つになり、勢いよくアクトが始まる。

「今日はMCなしで」

そんなことをモエさんが言い、1曲目の「いのち短し活きよ乙女」が始まる。大阪と名古屋での1曲目「かわいいっていわないと呪う」から始まらないところに、このアクトが特別なものだと感じる。スタートからとにかく勢いが半端ない。違う、明らかに違う、これまでに見たぽわんのライブとは明らかに違う。『今日のライブは、じっくりと見る』そんな思いは開始3分で打ち砕かれることになった。もはや、1曲目にして、このツアーの最高を更新してきた。続く2曲目は「きみの狂気にキュンとする。」、4人から放たれるパワーに完全に圧倒される。もう、こうなったら最大限楽しむしかない。

2曲はアルバムの曲順通りに来たけど、3曲目は「CP/KP(ちんぷんかんぷん)」、一気にテンションが変わる。あししがぽわんに入り、モエさんが歌うことを前提にして書かれたこの曲。あのインタビューを思い出す、あししが書いて、モエさんが歌う。それは、とんでもない奇跡的な事だったと改めて感じる。そんなことを考えていたら、こんなタイミングで泣けてしまった。この曲は全体像がなんだかわからないけどステキ、そして楽しい。今のぽわんは最高に楽しい。

4曲目「セーラー服を着させて」、5曲目「マイナーガール」。ぽわんの代表曲が2曲続く。どちらの曲も、昨年までのライブでの雰囲気とは全く違っている。自分たちの過去の代表曲を、2016年のぽわんで染め上げる。自分たちの過去を最大限リスペクトし、2016年の今ライブで演奏されるこの曲たちは新たな輝きを纏っている。

そして、6曲目に「思い出になんてなるもんか」を持ってきた。インタビューで明らかになったとおりで、今回のアルバムには入らない可能性もあった曲。しかし、あししという最強のメンバーを得て、この曲を真の意味でモノにした。12月のワンマンツアーで聞いたのとは全く違う、この曲を演奏するぽわんから悲壮感は1mmも感じられない。『最強感』、その言葉がこの曲を演奏する今のぽわんにはふさわしい。思わず拳を突き上げる、涙はもういらない。

予告通りMCを一切挟まずラストの7曲目。これは迷わなくていい、どう考えても「ハッピーミラクルラブソング」だからだ。もう、この辺りに来るとShelterという空間が完全にぽわんのために用意された、そんな空間でしか思えなくなってしまう。自分自身が信じられないくらい盛り上がっていたけど、周囲も始まった頃とは比べものにならないような盛り上がりだ。手を上げる人、熱い眼差しでステージを見つめる人、一緒に歌う人、、、。みんなで声を合わせた『ラブソング』、この曲が初めて披露された日から何回も聞いたけど、間違いなく今日の「ハッピーミラクルラブソング」は最高にハッピーでミラクルだった。その輪の中に自分がいることが奇跡に感じる。

拍手が鳴り止まない、鳴り止むわけがない。すぐにメンバーが出てきて、ここで初めてMC。色々な話をしていたけど、個人的には大きな驚きが発表された。そして、2016年6月4日15時にツイッターで公式発表も行われた。

「ついに俺の出番が来た」、クラウドファンディングという仕組みが発表されてからお金を入れること数十回、さらには企画の起案を5回、ついでに言えば一時期クラウドファンディングのメディアまで運営していた立場だ。俺の記憶が確かならば、モエさんはクラウドファンディングに対して否定的な立場を取っていた気がする。一度否定していたことを肯定する、その様はカッコイイ。人は常に変化する、過去にこだわる格好良さよりも、変化する格好良さが俺は大好きだ。

時を再び6月3日のShelterに戻そう。アンコール1曲目は「かわいいっていわないと呪う」、ライブの1曲目で聞くこの曲はもちろん盛り上がるけど、アンコールで聞くこの曲はもっと盛り上がる。全開で響き渡る「かわいい」コール。やはり、この曲も2016年のぽわん色で染まっている、ベースにマリナさんが、そしてギターにあししが入って本当によかった。そして、この辺りに来るとマツコはもうなんだかよく分からない状況になっている、魂を込めてそんな形容しか思い浮かばない。

[2016.6.8追記]この日のアンコール1曲目「かわいいっていわないと呪う」のライブ映像が公開されたので観てもらいたい、観れば分かる、なんなんだこの空間は!

実は今回のツアーは大阪、名古屋とダブルアンコールが続いている。今日のぽわんは、やるべき曲をやっていない、あの曲をやってもらわないと終わる事ができない。アンコールが終わり後方の客電が灯る、しかし、フロアの思いは一つだ。鳴り止まない拍手、そして、その拍手に応えるべく再び客電が消えメンバーが登場。達成感、そんな簡単な言葉では言い表せない表情。ぽわん2016年上半期ラストは「シャンパンチラリズム」、よく考えればこの曲は【デストロイポップ】感満載の曲だ。もうなんだか、泣けて泣けてどうしようもない。ぽわんはShelterが最高に似合うバンドになっていた。そうだ、このハコが似合うバンドは、このハコを乗り越えていくバンドでもある。

2016年6月3日、個人的にはそれまで最高だと思っていた2015年9月15日を完全に更新し、ぽわん史上最高のライブを俺は目にした。とにかく、その場にいることが幸せで仕方ない、そんな感覚に包み込まれました。

【デストロイポップ】を標榜する「ぽわん」が《ぶちこわした=デストロイした》のは、過去の「ぽわん」そのものだった。しかし、その破片は見事に姿形を変え、今の「ぽわん」として再び生きることになる。もう、だれも止めることはできない、そして止まることはできない。これからも、様々なモノをぶちこわしながら、このバンドは突き進んでいく。そして「ぽわん」はハッピーを振りまきながら、私たちを興奮させ続けてくれるはずだ。

モエさんが療養した後の復帰1本目のライブは、7月2日大阪見放題。すでにチケットは押さえてある。そこで自分が何を目撃するのか、今からわくわくが止まらない。

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